『天は蒼く燃えているか』2020年10月松山公演

世界劇団『天は蒼く燃えているか』

原作:芥川龍之介(「アグニの神」より)

脚本・演出:本坊由華子

―――――もう一度、世界が繋がるために

2020年を生きる私達に、どんな未来が待っているだろうか。 漠然とした不安が私を襲う。

日本が、世界が恐怖に怯えている。

未知のウイルスへの恐怖か? 加速する人種差別への恐怖か? 凍りつく経済不況への恐怖か? 不安定な世界情勢への恐怖か?

不透明な先行きは、得体の知れない不安を増大させる。 冷静な判断を失い、他者への想像を欠如させる。 人々の分断を煽り、孤独を増幅させる。 繋ぎ留められていた世界が、少しずつ崩壊していく。

ああ、祈るように演劇をしよう。 これは、天への祈りだ。

全人類に捧げる人間賛歌だ。 もう一度、人類が繋がるために。 もう一度、世界が繋がるために。

世界劇団

【あらすじ】

東のはずれに、ある島があった。 街には多くの人が溢れ、人々は行列になって進んでいく。 行列の先には真っ赤に燃える炎があった――――。

五輪の聖火、命の灯、誹謗の炎上、祈りの煙。

社会を焼き尽くす数多の炎を、芥川龍之介の「アグニの神」をモチーフに描く。

世界劇団が全人類に捧げる人間賛歌。 身体と言葉を燃やし、炎の創成記を紡ぎ出す。 原作:芥川龍之介(「アグニの神」より)

作・演出・振付:本坊由華子

脚本・演出:本坊由華子

出演:本坊由華子/赤澤里瑛/兵頭美咲/品部大和(星屑ロケッターズ)/片渕高史(ハコベラ)

ドラマトゥルク:高山力造  衣装:神谷侑希  舞台監督:前田浩和(劇団だるまど〜る)  舞台美術:金野俊幸  照明:西山和宏((有)ミュウ・ライティング・オフィス)  音響:高橋克司(東温音響)  振付:本坊由華子/品部大和(星屑ロケッターズ)  宣伝美術:立木幹生(coup company) 

制作:世界劇団/合同会社kitaya505 主催・企画:世界劇団